1.Googleディスプレイ広告とターゲティング
まず、Googleディスプレイ広告について簡単に整理してみましょう。
Googleディスプレイ広告:Googleの検索エンジンやYouTubeサイトに掲載される広告
ディスプレイ広告:WEBサイトやアプリ上の広告枠に表示される広告
Googleディスプレイ広告は、基本的にクリック単価制(クリックされるたびに料金が発生)が主流です。
効率的に成果を上げるためにも、ターゲティング設定を行うことで、アプローチしたいオーディエンスや、広告を掲載したいコンテンツを指定することがおすすめです。
2.人(オーディエンス)に基づいたターゲティング
Google広告のターゲティングは大きく分けて以下の2種類に分けることが出来ます。
まずは、人(オーディエンス)に基づいたターゲティングからみてみましょう。
リマーケティング
リマーケティングは、過去にウェブサイトに訪問したことがあるユーザーに広告を配信するターゲティング設定です。
リマーケティングタグをWEBサイトに設置すると、訪問したユーザーにはタグによってcookieが発行されます。そのcookieからの情報をもとにユーザーの配信リストが作成され、設定した条件に応じて広告を配信します。
ここで広告を表示するユーザーはすでに広告主の商品やサービスに興味を示しているユーザーであることが多く、再アプローチすることでコンバージョンにつなげやすいという特徴があります。
Google以外の媒体ではリターゲティングと呼ばれます。
類似ユーザー
類似ユーザーは、メールアドレスや電話番号などのカスタマーリストを使用した方法やリマーケティングリストやコンバージョンユーザーリストの他、モバイルデバイスIDなどのカスタマーマッチによって、同じ特徴を持つユーザーにアプローチするターゲティング設定です。
ここでアプローチするユーザーは基本的にサイトにアクセスしたことがないユーザーであるため、新規客の獲得が期待できます。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスは、2020年9月にカスタムインテント(購買意欲)とカスタムアフィニティ(興味関心)が統合して生まれました。
ユーザーの行動・アクティビティに基づいて、興味関心を持つ可能性・購入意欲が高いと思われるユーザーにアプローチするターゲティング設定です。また、柔軟にターゲット層を設定し、安価に広告を配信することが可能です。
アフィニティカテゴリ
アフィニティカテゴリは、特定のトピックに強い興味・関心を持つターゲット層に絞ってアプローチできるターゲティング設定です。「特定の」カテゴリに興味を持つユーザーにアプローチできるため、潜在層へのアプローチや認知率の向上に向いています。
カスタムオーディエンスとの最大の違いは、ターゲット設定です。カスタムオーディエンスはターゲットの対象となるユーザーリストを自身で作成できる一方で、アフィニティカテゴリでは前もってGoogleが登録したカテゴリの中からターゲットを決定するため、比較的広い範囲にアプローチすることができます。
購買意向の強いオーディエンス
購買意向の強いオーディエンスは、ユーザーの検索行動やアクセス傾向から購買意向の高いユーザーをサービスや商材、イベント毎にカテゴライズしたものです。季節に合った広告文をつけたり、時期に合わせて入札を強めたりすることで最適化も見込まれます。
アフィニティカテゴリとは違い、興味関心(長期的な願望や関心)よりも購買意向が強いカテゴリ(短期的な願望や関心)として設けられています。
例えば、甘いものが大好きな人とシュークリームが食べたいと考えている人がいるとしましょう。
「甘いものが好き = 興味関心」「シュークリームが食べたい = 購買意向」ですので、この場合、「購買意向の強いオーディエンス」は、甘いものが好きな人ではなく今シュークリームが食べたい人へアプローチをかけていくといった形になります。
また、「詳しいユーザー属性」の設定にてさらに細かい年齢や性別、子どもの有無などの情報も選択できます。
3.面(コンテンツ)に基づいたターゲティング
ここからは面(コンテンツ)に基づいたターゲティングにうつります。
キーワード
キーワードは、設定したキーワードと関連する内容を含むウェブサイトやアプリ、動画に広告を配信するターゲティング設定です。キーワードターゲティングは他のターゲティングと組み合わせてみたり、実際に掲載された媒体を確認することもおすすめです。
プレースメント
プレースメントとは、WEBサイト/YouTube/アプリから配信場所を指定して広告を出す設定です。宣伝したい商品・サービスと親和性の高い配信先を設定することによって
少ない予算で効果的に配信することができます。狙った場所に確実に広告を出すことができるため、同じ予算でも費用対効果は高くなる傾向にあり、特定のWEBサイトでの成果が著しく好調な場合におすすめです。
トピック
このマーケティング設定を行うと、選択したトピックと関連性のあるコンテンツを含むページに広告を表示させることができます。特定のトピックに関連する幅広いウェブサイトに広告を掲載したい場合におすすめです。
ここまで、大きく分けて2種類、合計で8つのターゲティング設定についてみてきました。
各ターゲティング設定で少しずつ異なる特徴があります。広告運用を行う上でどのようにアプローチしていきたいかを考えたうえで使い分けすることが効率向上につながります。
以上、Googleディスプレイ広告のターゲティングについての解説でした!