【ブランディングの基盤を作る】 ブランドアイデンティティとは? 福山・尾道マーケティング・コンサルティングの株式会社カラバオ

ブランディング

【ブランディングの基盤を作る】 ブランドアイデンティティとは?

By Dragon

ブランディングを行うと、価格競争からの脱却や顧客のリピート率向上が起きるなど、マーケティング活動において有効な戦略です。

ブランディングを行うには、そのブランドの特徴や個性を明確にし、顧客に共通のイメージを持ってもらう必要があります。

このためには緻密な「ブランドアイデンティティ」が必要になります。

今回の記事では
・ブランドアイデンティティとは何か
・ブランドアイデンティティの構成要素
・ブランドアイデンティティの重要性
を他社事例を交えながら解説します。

最後までご覧ください。

1.ブランドアイデンティティの定義

ブランドアイデンティティ(またはブランドコンセプト)の定義を、一般財団法人ブランドマネージャー認定協会(https://www.brand-mgr.org/knowledge/word/)では次のように示しています。

“企業がある製品・サービスが「何ものか」を示すため定める「旗印」のこと。言い換えると「ブランド独自の価値」をひとことで表したもの。”

つまりブランドアイデンティティとは自社ブランドの価値を明文化したものになります。

2.ブランドアイデンティティの構成要素

ブランドアイデンティティには以下の5つの構成要素があります。

1.ポジショニング
2.パーソナリティ
3.アソシエーション
4.ストーリー
5.プロミス

それぞれ解説します。

1. ポジショニング

まずブランドアイデンティティの基盤を考えます。

ブランドの目的、目標、誰向けなのかを考えます。
また、市場での位置づけや競合他社との差別化できる点なども明確にしましょう。競合と似たようなポジションだと、顧客に選んでもらいにくくなります。

自社独自のブランドで、特定のニーズを持つ顧客に魅力を感じ取ってもらいましょう。

2. パーソナリティ

パーソナリティとは「個性」です。

自社の個性を発揮することで、似たような商品がある中で自社を選んでもらいます。

同じような工程で制作された商品でも、デザイン等を通して個性をアピールできれば顧客は選んでくれます。

3. アソシエーション

アソシエーションは「連想」という意味です。

アソシエーションの役割は、顧客がブランド名を聞いただけでそのイメージを想起できるようにすることです。例えば企業のロゴマークやキャッチフレーズがアソシエーションになります。

アソシエーションが成功すると、「M」の字を見たらマクドナルドを思い浮かべたり、「お口の恋人」と聞いたら「LOTTE」が思い浮かぶような状態になります。

4. ストーリー

ストーリーとは、企業の物語です。

創業から現在までの経緯や、商品開発の背景、こだわった想いなどを伝えることで、
顧客の印象に残ります。


顧客は、人の気持ちがこもったストーリーを聞くことで、そのブランドに興味や親近感を持ちます。

5. プロミス

プロミスは「約束」という意味で、ブランドが顧客にもたらす価値を約束することです。

ブランドを購入した顧客がどのような価値を得ることができるのかを考えます。

プロミスが明確であるほど、顧客はブランドの価値を感じ取ってくれます。逆に間違ったプロミスを設定すると顧客の信頼を失いかねません。

自社ブランドの特徴を活かしたブランドプロミスが必要です。

3.ブランドアイデンティティの重要性

ブランドアイデンティティを構築する重要性を今回は3つご紹介します。

1.魅力の発信
2.長期的な戦略の立案
3.インナーブランディング効果

1つずつ見ていきましょう。

魅力の発信

ブランドアイデンティティを構築することで、顧客に商品の魅力が伝わりやすくなります。

ブランドの特徴や独自性がコンパクトに明文化されていることや、一貫したロゴ、キャッチコピー、デザインを通して顧客の印象に残りやすくなります。

顧客に魅力がしっかりと伝われば購入にも繋がりますし、企業全体のイメージアップにも繋がります。

長期的な戦略の立案

思い付きや直近の予定までしか見ていない計画では長く続けることはできません。

ブランドアイデンティティを緻密に構築すると、今後の展望を描くことができます。新商品の展開や販売施策など判断が求められる場面も、ブランドアイデンティティに従うことで一貫性のあるブランディング戦略が可能になります。

また、緻密なブランドアイデンティティを構築すると、ターゲットが明確になり、他社との差別化ができている状態になるので、売上が他社に影響されにくく、見通しが立てやすくなります。

インナーブランディング効果

インナーブランディングとは、社員にブランド価値が浸透することを指します。

ブランドアイデンティティが構築されると、これを軸に社員教育や研修が行われます。その結果社員の商品への理解が深まり、社員自身もブランドに携わる一人という自覚を持つことができます。これにより、モチベーションの向上にもつながります。

企業の方向性と社員の方向性が一致するため、企業活動に良い影響が起きます。

4.ブランドアイデンティティの他社事例

最後に実例を紹介します。

スキンケアを中心とした化粧品ブランドの「D.U.O」は2021年時点でシリーズ累計3000万個の出荷数を誇ります。

(参照:https://www.duo.jp/concept/)

「美は肌もとから再動する」

D.U.Oのブランドアイデンティティは「美は肌元から再動する」です。
また、ブランドストーリー、プロミスとして以下が添えられています。



顧客はこのメッセージを受け取り、D.U.Oの美に対するこだわりや効果とその根拠など、自分が得ることのできる価値を感じ取ります。

今回はブランドアイデンティティの紹介をしました。

ブランドアイデンティティを構築することで、ブランドの個性や特徴を明確にし、顧客に魅力を伝えることができます。

ターゲティング、パーソナリティ、アソシエーション、ストーリー、プロミス、の5つの要素を意識して緻密なブランドアイデンティティ構築にしましょう。

また、ブランドアイデンティティ構築後のブランディングの流れはこちらの記事を参考にしてください。

以上ブランドアイデンティティについての解説でした!

弊社でもブランディング、マーケティングに関してサポートさせて頂いていますので、お気軽にご相談ください。

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