1.SEOとは
SEOとはSearch Engine Optimizationの頭文字を取ったもので、「Search」は検索、「Optimization」は最適化という意味です。日本語では、「検索エンジン最適化」とも呼ばれています。
Googleなどの検索エンジンでキーワードを検索した時に、自社のwebサイトが上位に表示されるように工夫することを「SEO」または「SEO対策」と呼びます。
なぜ自社のWebサイトが上位に表示されることが良いのでしょうか。
なぜなら、上位に表示されることでユーザーの目に止まる機会が増えるからです。
検索ユーザーの75%は検索結果の1ページ目しか見ないことが下の図から分かります。
自社のサイトをWeb上に公開していても、検索結果で4ページ目や5ページ目に表示されていてはユーザーが訪れる機会はほとんど見込めません。
参考:検索結果は1ページ目の上位しか見ない方が多い?【ブラスト調査】 | MARKETIMES(マーケタイムズ)
2.SEOのメリット
集客力がある
広告費不要
SEOは広告費がかかりません。
同じく検索エンジンを活用した手法であるリスティング広告の場合、クリックされるごとに費用が発生します。
しかし、SEO対策の場合はコンテンツを制作する際にかかる初期費用はかかりますが、ユーザーへの表示には費用はかかりません。
資産になる
作成したWebサイト、コンテンツは作成者のもとに残り続けます。
Webサイト内にSEO対策がされたコンテンツが充実していれば、各ページから見込み客を獲得できます。
さらに、ユーザーのニーズを満たすWebサイトであると判断されるためサイト全体としてもSEOで有利です。
品質の高いWebサイトを手元に残し続けることは、企業にとって大きな資産になります。
3.SEOのデメリット
専門的な知識が必要
SEO対策は専門的な知識が必要になります。
コンテンツ作成だけではなく、検索エンジンで上位表示されるためにWebサイト内部を最適化していく必要もあります。
効果がでるのに時間がかかる
SEOは即効性がありません。
コンテンツを作成してもGoogleなどの検索エンジンに評価されるまでに時間がかかります。最低でも半年、上位表示に2年〜3年かかるケースも少なくありません。
また継続的にコンテンツを作成していく必要があります。
そのため、短期的な集客を目指す場合SEOは不向きといえます。
検索エンジンのアップデートの影響を受ける
Googleでは大きなアップデートは半年に1回、小さなアップデートやGoogleの細かい仕様変更は随時行われています。
大きなアップデートが行われると「今まで検索順位が1位だったコンテンツがいきなり圏外になり大きな打撃を受けた」という事例は少なくありません。日々の細かいアップデートでも小さな影響を受けることがあります。
4.順位が決まる仕組み
Googleではクローラーというロボットが情報を収集します。
集めた情報を整理してサーバーで保管されます。そしてユーザーが探している情報に関連性の高い順にランキングしてユーザーに表示します。
クローラーによる情報収集
【クローラーが収集する情報】
・HTML
・構造化データ
・ユーザー行動データ
・JavaScriptで生成されるリンク
・WordやPowerPointなどのMicrosoft Officeによって作成されたファイル
Googleは検索サービスを提供するために、インターネットの情報を集めなくてはなりません。
インターネット上には数十億から数百億の情報があると言われています。Googleはそのインターネットを巡回してWebサイトの情報を集めます。
インデックスでの情報処理
クローラーの巡回によって収集されたデータは、検索エンジンのデータベースに登録されます。これを「インデックス」と呼びます。
インデックスされてはじめて、検索順位決定のスタートラインに立つことができます。
クローラーが巡回してもインデックスされないケースも存在します。
例えば、Webページにnoindexタグなどを使用しているとGoogleはページを巡回してもインデックスしません。他にもガイドライン違反の記事や低品質なコンテンツなどインデックスされない理由も様々です。
詳しいクロール・インデックスの仕組みはGoogleが公表している「検索が情報を整理する仕組み」を確認してください。
情報をランキング付け
インデックスに収集された情報の中からGoogleの検索エンジンは各ページに対して評価を行います。
そしてその評価に基づいて、検索キーワードでユーザーのニーズを満たすコンテンツを順番に紹介します。
評価基準は200以上あると言われており、正確なアルゴリズムをGoogleは公表していません。
詳しい検索アルゴリズムの仕組みについてはGoogleが公表している「検索アルゴリズムの仕組み」を確認してください。
5.主な施策
内部施策
サイトやページの内部で実施できる施策です。
ページの内容(コンテンツ)やHTML/CSSのマークアップの調整、ページ表示スピードの改善やクローラーが巡回しやすいサイト設計などを行います。
Googleがそのページの内容を認識し、理解できないかぎりは、Google はそのページを上位表示させられません。
よって、内部施策では、ページの内容をいかにGoogleに正しく理解してもらうかという行動に努めることが内部施策です。
外部施策
サイトやページの外部で実施する施策です。
外部からリンクを集めることで、サイトやページのテーマをわかりやすくするほか、良質なリンクを集めることで、サイトやページの信頼度を高めます。
外部から紹介される機会を増やしたり、できるだけ関連性のあるサイトや権威性のあるサイトからリンクをもらえるよう、さまざまなアクションを起こすことが外部施策の要となります。
6.Googleの理念に基づいたSEO対策
SEO対策を行うには、Googleの理念に基づいた施策をすることが重要になります。
理由は2つです。
1つ目はエンジンシェアのトップはGoogleであるということです。
参考:【2022年最新版】世界の検索エンジンランキングTOP10を発表 | プロモニスタ (willgate.co.jp)
国内シェアランキングではGoogleの次にYahoo!が続きます。Yahoo!はGoogleの検索エンジンと同じアルゴリズムを採用しています。
したがって、全体の90%程度はGoogleのアルゴリズムが占めていると言えます。
2つ目はGoogleの思想に基づいてアルゴリズムが組まれているということです。
Googleのアルゴリズムの根底となっている考え方は、Googleという企業の理念でもあるので常にSEO対策の中心に据えておく必要があるのです。
Googleの理念を理解する上で確認すべきは
『Googleが掲げる10の真実』
です。
10項目ある中で、
◆ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
◆遅いより速いほうがいい。
◆情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
を理解することが重要です。
この3項目は、
『ユーザーを第一に考える』『ページの表示速度を上げる』『モバイル端末が対応できる』
といった考え方になります。
SEOはすぐに成果がでる施策ではありません。
サイトを立ち上げたばかりの頃は、なかなか評価されにくい期間が続きます。
検索ユーザーから選ばれる存在になるためには、やはり徹底したユーザーファーストの姿勢が大切です。ユーザーファーストの姿勢はGoogleの思想にもつながります。
SEOの基本を押さえ、上位表示を目指しましょう。