【ビジュアルディスカバリーエンジン】Pinterestとは? 福山・尾道マーケティング・コンサルティングの株式会社カラバオ

マーケティング

【ビジュアルディスカバリーエンジン】Pinterestとは?

By Ellen

突然ですが、みなさんPinterestというSNSをご存知ですか?



聞いたことあるけど、Pinterestが何か正直よくわかっていないという方が多いのではないでしょうか。

他のSNSと比較すると日本ではまだ知名度は高くないですが、2022年1月の時点でグローバルでの月間利用ユーザー数はTwitterを上回っており、利用者が伸びているサービスの1つです。

今回はPinterestで何ができるのか、またメリット・デメリットを紹介し、日本の活用事例を踏まえて紹介していきます。

1.Pinterestとは

Pinterestの公式サイトでは、自社でのサービスを「ビジュアル ディスカバリー エンジン(Visual Discovery Engine)」と定義し、Webサイト上の画像や作成した画像をピンして(集めて)ボード(ブックマーク)に保存できるWebサービスです。

Pinterestのプラットフォーム上で検索することができるので、Google検索に似た、巨大ビジュアル検索エンジンとして活用できます。

2014年に日本でもサービス展開が始まり、今では個人ユーザーやデザイナーだけではなくブロガー、企業のマーケティングや商品の認知拡大など、世界中で幅広く活用されています。

Pinterestで使われる「ピン」「リピン」「ボード」とは?

「ピン」…Pinterestでお気に入りのアイデアを保存するブックマークです。ピンは、画像・動画・商品に対して使用できます。ピンされたものをクリックするとリンク先にアクセスでき、詳細情報を確認することが可能です。

「リピン」…他のユーザーがすでにピンした画像や動画に対して「ピン」することを指します。

「ボード」…Pinterestでピンした画像を保存・整理するカテゴリー分けのような機能で、グループボード/シークレットボード/サブボードの3種類あります。トピック別で複数個作成でき、ボードごとにフォローすることも可能です。

2.アカウント作成方法

どうやって商品を登録していくの?

Pinterest活用では、まずアカウントとプロフィールを最適化しなければなりません。

宣伝したい写真や動画を説明文(500文字まで)と遷移先リンクを設定します。

さらに掲載したいボード名を設定し、公開すると他のユーザーが閲覧できるようになります。ユーザーが求めている商品・サービスに合った商品が「関連するピンを見てみる」に表示されます。

Pinterestには個人・ビジネスアカウントの2種類あります。

個人のアカウントでは基本的にピンの作成や検索がメインになりますが、ビジネスアカウントを利用することで、アクセス数やピンクリック数など分析機能も合わせて使用できるようになります。

ビジネスアカウントは個人、法人関係なく誰でも無料で作成できるので、ビジネスアカウントを活用することをおすすめします。

3.他のSNSとの違い

参考:実は企業活用が熱い!Pinterestとは何か。

他のSNSツールとの違いは、使用目的にあります。InstagramやTwitterなどの他のSNSは過去や現在の出来事を共有する目的で使われますが、Pinterestは「未来の自分の為に使うツール」と言われています。

また、Instagramは写真や動画をアプリ内で共有することで投稿できますが、Pinterestの場合はリンクを追加できることが大きな違いになります。

以下でPinterest、InstagramとTwitterの年齢層と使用目的を比較しました。

参考:What’s the Difference Between Pinterest and Instagram? And 9 More Instagram FAQs

Twitterは強い拡散力を活かして、BtoB、BtoCビジネス問わず、ビジネスプロモーションに活用されています。

PinterestとInstagramの共通点は、視覚的に顧客へアピールし、商品・サービスの宣伝をすることで企業のブランド認識を促すことです。

これらに加えPinterestでは、SEO対策やサイトへのアクセス数の獲得などを目的にビジュアルコンテンツが共有されているのがInstagramとの違いです。

また、Instagramのようなコンテンツを眺める用途とは異なり、特定の目的を持って情報収集するユーザーが多いのがPinterestの特徴です。

例えば、「購入予定の物」、「お気に入りのスタイル」、「どのようなイベントを計画するのか」など特定の条件を指定して、欲しい情報を検索することができます。

海外サイトImprintNextによると、MAUは全世界で4億5900万人(2021年2月)を突破し、グローバルな拡散力が証明されています。

参考:Number of monthly active Pinterest users worldwide from 2nd quarter 2016 to 4th quarter 2021

日本国内のみならずグローバルへ展開し、世界中でリーチを拡げることができます。各媒体の特徴を比較しながらターゲットとする年齢層や目的などで使い分けることが重要です。

4.Pinterest運用メリット

自社ブランドのイメージを共有しやすい

Pinterestは画像を使って視覚的に自社のコンセプトを共有できるという強みがあります。

自社のクリエイティブやブランドイメージをまとめてPinterestに掲載しておくことで、クライアントや社外と共有プロジェクトにも自社のコンセプトを伝えやすくなります。

説明だけでは伝え切れないものを視覚的に伝えることができるので、自社ブランドについて共通のイメージを持ちやすくなります。

活用している日本企業が少ない

海外ではPinterestを活用していることは珍しくありませんが、日本での活用はまだ主流ではありません。

逆に考えると、競合他社が利用していない可能性が高くなります。そのため、検索での競合も少なく、上位表示されることが期待されます。

フォロワーが少なくても購入意欲が高い顧客を獲得できる

目的を持って商品・サービスを検索するユーザーが多いのでモチベーションの高いユーザーにリーチすることが可能です。

ユーザーがピン留めする過程で、関連商品が表示されます。その関連した商品に自社の商品・サービスを登録しておくことで購入を検討してもらうこともできます。

また、競合他社が多く利用している場合でも、ユーザが求めているピンに適している順番に表示されるので、他のSNSツールのようにフォロワー数やピンの保存数が上位表示に影響することはありません。

フォロワー数の影響が少ないため、どのタイミングでもはじめやすいのもPinterestのメリットの1つと言えるでしょう。

5.Pinterest運用の弱み

現段階では、他のSNSと連携して活用ができない

現時点では、リンクを他のSNSに共有することは可能ですが、他のSNSと連携して活用できる機能がありません。

また、Twitterのようなリツイート機能がないので、ピンが拡散されるのに時間がかかる可能性があります。

拡散率が画像に左右されやすい

Pinterestは視覚的に情報を与えることで、ユーザが惹かれる商品をクリックするので、どんなに内容が良くても、画像の良し悪しがクリック数など反応率に影響しやすいという特徴があります。

フォロワー数の影響力が小さい

ピンの表示は、ユーザの検索に適している順番に表示しているので、フォロワー数や拡散率の高さは関係ありません。

ですので、大手企業のような認知度を利用して、拡散率を高めるのはうまくいかない場合があります。

どのピンが人気なのか分かりにくい

InstagramやTwitterと異なり、いいね数やツイート数といった概念がないため効果を数値化して比較できません。

そのためピンの選択は完全にユーザーの価値観や判断に委ねられます。

6.Pinterestの運用を始めるときの3つのポイント

Pinterestは他のツールと比較すると簡単に利用できますが、ただやみくもに利用するだけでは顧客の獲得はできません。

自社ブランドを認知してもらう為には、目的明確な戦略ターゲットの3つのポイントを明確に設定する必要があります。

運用を始める前にまず、ターゲットについて分析することが大切です。

例えば、年齢、性別、趣味などの興味関心、何を必要としているのかなど詳細まで分析することで、ターゲットを惹きつけるコンテンツを作成するのに役立ちます。

分析をして初めて、ターゲットが抱えている悩みを解消する商品・サービスを求めているターゲット層へ展開することができます。

7.活用事例

米国のeコマースではPinterestは検索ツールとして多く活用されています。

気になった商品・サービスをピンし、ある程度集まったらその中から選択し、購入します。

今回はアパレル業界の活用例を紹介します。

アパレル企業では、自社の商品を購入してもらうため、視覚的に自社ブランドを全面に紹介し、競合他社と似た商品を差別化する必要があります。

Instagramと同様にPinterestはアパレル業界と相性が良いプラットフォームだと言われています。

海外の調査結果によると、Pinterestからの訪問者は商品が購入される可能性が10%高くなる傾向が見られます。

それに加え、ユーザーの約78%がファッションブランドのピンが役立ったと答えており、多くのファッションブランドがPinterestの活用により成功しています。

日本企業で多くのフォロワーを持つUNIQLOの例を紹介します。

UNIQLO



Pinterestのユニクロ公式サイトはタイトルや説明文が英語で明記し、グローバルな展開を視野に入れています。

閲覧者は月間330万人にも及ぶほど人気なアカウントです。

また

・各ボードに異なるテーマを設定
・ハッシュタグ(#)
・ボードやインスピレーションを与える画像の固定

することで、統一感があり、ユーザーの求めているピンへ簡単にアクセスできる工夫がされています。

実際に気になる商品のピンへ飛ぶと


・コメント欄や個人チャットで問い合わせ
・商品の名前
・商品の詳細へのリンク先

が設置されており、商品情報へ簡単にアクセスできます。

似ているピンの提案


選択した商品に近いものがいくつか提示されるので同じブランドの商品内で比較し、ユーザーが求めている商品のイメージに近い商品へ誘導できるように工夫がされています。

・画像に価格の設定
・お客様の声ボード作成
・コンテスト

また、ユニクロアカウントでは使用されていませんが、以上の機能も活用することも可能です。

より効率的にPinterestを活用したい場合は、キャンペーンを管理および実行できるPinterestのマーケティング担当者を決めることをおすすめします。

参考:
How to Use Pinterest to Promote Apparel Business?
UNIQLO公式Pinterestアカウント
・SNSやブログをを活用しているけどアクセス数が増えない、、
・SNSを活用したいけど、投稿の編集をするのが大変、、

という方も今回でご紹介した通り、Pinterestを活用することで解消できるのではないでしょうか。

それに加え、コメント欄や個人チャットで問い合わせができる機能があるので、顧客一人一人に対して丁寧な対応ができ、より多くの顧客を獲得しやすくなります。



参考:How to Use Pinterest to Promote Apparel Business?

また、ユーザーの98%がPinterest内のアイデアを活用したり、60%以上が実際に検索したものを購入していることから、影響力の強いSNSだと言うことができます。

さらに、新規登録の50%が男性であり、幅広い年齢に利用されていることから性別や年齢層問わずアプローチできるのも企業がPinterestを活用するべきポイントになります。

今後、共有や拡散が簡単にできる機能が追加されるという情報もあり、Pinterestはより便利になることが期待できます。

Pinterest単体ではなく、他のツールと併用して活用することで個人や企業のブランド認知を高めることが期待できそうですね。

世界中で利用されているPinterestを上手に活用することで、無料でサイトやブログへのトラフィックを増やすのに有効なので、活用することを検討してみてはいかがでしょうか?

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