ターゲットとなる人がいる場所に足を運んでみることも有効です。
そこで購入しようとしている人は、何を見て、どのような行動を経て購入に至るのかを観察してみます。
もしくは、実際にスーパーマーケットに行って、自分が一つ一つの行動をする際に何を考えて行動したのかを記録していきます。
これは、自身が提供する商品・サービス以外であっても、インサイトを発見する能力を高めるために大きくプラスになるでしょう。
また、実際にターゲットの輪の中に入ってみるのも有効です。ターゲットの中に入って輪に入ってしまえば、比較的リラックスした状態で話をする中でインタビューを行うことも可能になります。
ここで、消費者をより知るために役立つ、会話の中で使える定量的な手法をご紹介します。
【インデプスインタビュー】
インデプスインタビューは、一人当たりに十分に時間をかけられるというメリットがあります。そのため、より鮮明で詳しい情報を収集することができます。しかし、情報が多く集まる分、インタビューと情報整理のための時間とコストがかかるというデメリットがあります。
【投影法】
投影法は、回答者が表現できない、または表現しにくい思いや考えを回答者以外の人や物を通して表現させ、その回答の意図を聞く方法です。
吹き出し補完法、文章完成法、擬人法なども投影法に含まれます。
この方法は、深層心理がわかる、テストの意図を悟られない、時間がかからない(かけてはいけない)というメリットがある一方で、分析が難しいというデメリットもあります。
インサイトを調べるためのインタビューの中で、あらゆる方法が存在しますが、「いい観察者と聞き手がいる」よりも「いい質問者がいる」事の方が重要です。
また、最も良いのは、まったく質問しなくても、インタビューを受ける者が思いのままに話してくれる状態です。このような状態を作り出すことは難しいですが、非常に効果的です。