3.デジタル広告市場の大きさ
CCI、D2C、電通、電通デジタルの4社共同で発表した「2020年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」では、次のようなことが分かりました。
インターネット広告費は日本における全体の広告費用の36.2%に到達
コロナ禍で日本の総広告費は6兆1,594億円(前年比88.8%)へと縮小している状況の中で、インターネット広告においては一貫して伸長を続けマスコミ広告費とほぼ並ぶ規模(2兆2,290億円)になりました。
「インターネット広告費」から「インターネット広告制作費」および「物販系ECプラットフォーム広告費」を除いた「インターネット広告媒体費」の成長率は前年比105.6%(1兆7,567億円)となっています。
インターネット広告の中でも運用型広告では前年比109.7%と成長
広告手法として主流となっている運用型広告がインターネット広告費全体の82.9%となりました。
運用型広告の伸長に対して、予約型広告、成果報酬型広告は前年から減少した形となっています。
※注釈※
予約型広告:掲載金額、期間、出稿内容(掲載面、配信料、掲載内容等)が、あらかじめ定められている広告
成果報酬型広告:Webサイトやメール上に広告主のWebサイトのリンクを含めた広告を掲載し、広告主サイト上で商品購入に至った時点で、購入金額に対して一定の比率の費用が発生する広告
ソーシャル広告は約5,687億円となり、インターネット広告費の3割超え
SNSや動画プラットフォーム上に配信される広告(ソーシャル広告)は、前年よりも伸長し、インターネット広告費全体に対して32.4%を占める大きさになりました。
日本のSNSの普及率は80%程度とも言われており、今後もソーシャル広告は伸びていくことが想定されます。
引用元:
「2020年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」