知らなきゃ損!デジタル広告市場の今 福山・尾道マーケティング・コンサルティングの株式会社カラバオ

マーケティング

知らなきゃ損!デジタル広告市場の今

By Fafner

私達が生活する中で様々な場面で「広告」を目にします。

今回はそんな広告の中でもデジタル広告の市場について見ていきます。

1.日本国内の広告費

街やテレビ、そしてインターネットまで、生活していると様々な場面で「広告」を見かけることがあります。それほど「広告」は企業活動にとってなくてはならない存在となっているのです。

そして企業が広告宣伝活動に利用する費用は増加傾向となっています。



リーマンショックや東日本大震災、そして2020年の新型コロナの拡大と経済に大きな影響があったタイミングで一時的に減少することはありましたが、2011年以降は基本的に右肩上がりで広告費が増加しています。

そして2021年は新型コロナの影響から回復傾向だと言われています。

そんな増加傾向の広告費において、デジタル広告の存在感が年々増しています。

2.デジタル広告とは



デジタル広告とはインターネット上に配信される広告の事で、別名オンライン広告やWEB広告、インターネット広告等とも呼ばれます。

デジタル広告にはウェブやSNS上に表示される他にも動画配信サービスやメール上に配信されるものなど種類の多さが特徴の1つです。

よく比較対象として挙げられる広告にはマス広告があり、これはマスメディアという媒体を通して掲載される広告の事です。具体的にはテレビや新聞、雑誌などに掲載されている広告がこれに該当します。

現在では若者を中心にテレビ離れ・新聞離れが叫ばれ、マス広告からデジタル広告へ主流が移りつつあります。

そのため企業も今までと同じ手法では広告宣伝活動の効果を最大化することが難しくなっています。時流に沿って広告費を適切に配分し、効率的に活用していくことが求められています。

3.デジタル広告市場の大きさ

CCI、D2C、電通、電通デジタルの4社共同で発表した「2020年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」では、次のようなことが分かりました。

インターネット広告費は日本における全体の広告費用の36.2%に到達

コロナ禍で日本の総広告費は6兆1,594億円(前年比88.8%)へと縮小している状況の中で、インターネット広告においては一貫して伸長を続けマスコミ広告費とほぼ並ぶ規模(2兆2,290億円)になりました。

「インターネット広告費」から「インターネット広告制作費」および「物販系ECプラットフォーム広告費」を除いた「インターネット広告媒体費」の成長率は前年比105.6%(1兆7,567億円)となっています。

インターネット広告の中でも運用型広告では前年比109.7%と成長

広告手法として主流となっている運用型広告がインターネット広告費全体の82.9%となりました。
運用型広告の伸長に対して、予約型広告、成果報酬型広告は前年から減少した形となっています。

※注釈※
予約型広告:掲載金額、期間、出稿内容(掲載面、配信料、掲載内容等)が、あらかじめ定められている広告

成果報酬型広告:Webサイトやメール上に広告主のWebサイトのリンクを含めた広告を掲載し、広告主サイト上で商品購入に至った時点で、購入金額に対して一定の比率の費用が発生する広告

ソーシャル広告は約5,687億円となり、インターネット広告費の3割超え

SNSや動画プラットフォーム上に配信される広告(ソーシャル広告)は、前年よりも伸長し、インターネット広告費全体に対して32.4%を占める大きさになりました。

日本のSNSの普及率は80%程度とも言われており、今後もソーシャル広告は伸びていくことが想定されます。

引用元:「2020年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」

4.デジタル広告市場の推移



上記のグラフは代表的なメディアの直近5年の広告費の推移を示しています。

各メディアは横ばいもしくは減少傾向の中でインターネットは右肩上がりで伸びており、新型コロナの影響が大きかった2020年でも増加しております。

このような傾向からもデジタル広告市場は今後も伸びていくと考えられます。

2021年のデジタル広告費は1兆8,192億円まで成長する見込みで、前年度対比で107.7%の伸びが予想されています。

また、今後注目されているのがビデオ(動画)広告です。

インターネット広告におけるビデオ(動画)広告が占める割合は2018年14.0%(2,027億円)、2019年には19.1%(3,184億円)、そして2020年には22.0%の3,862億円に達し、初めて2割を超えました。

前年比121.3%の成長をしており、これはインターネット広告費全体の成長率105.6%を大幅に上回っています。

かつてはビデオ(動画)広告の活用シーンは限られていましたが、インフラの強化などが進み、インターネット広告費の伸長を牽引する広告種別となっています。

今後、5G回線の普及により高速データ通信が一般的になれば動画がダウンロードされる速度も上がり、さらなる利用額の伸長や活用シーンの増加が期待されます。
デジタル広告について、その種別と市場の大きさ、今後の推移の予想と確認していきました。デジタル広告は今後さらに成長が期待されている広告です。

デジタル広告の中でも特に今後活用が増えていきそうな広告についてはアンテナを立てて情報を取得していくのが良いでしょう。

時代の流れに沿って利用される広告や配信手法は常に変化をしています。そういった変化に対応して事業の成長につなげていくことが求められています。

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