2.運用型広告とは
運用型広告とは、予算やターゲティング、クリエイティブを日々変更(運用)できる広告の事を指します。
運用型広告の配信は、オークションで決定されます。広告表示機会があるたびにリアルタイムでオークションが行われ、どの広告が表示されるかが決まります。この入札方式はRTB(Real Time Bitting)と言います。
代表的な運用型広告の種類と配信面は下記のとおりです。
検索広告(検索連動型広告)
ユーザーが検索したキーワードに連動して広告を表示する広告手法です。自ら興味のあることを検索しているユーザーに対して広告を配信することができるので、ニーズが健在化した層にアプローチすることができます。
ディスプレイ広告
Webサイトの広告枠に表示される画像(バナー)広告などを指します。検索広告は自ら検索行動を起こしているニーズが健在化した層に対してのアプローチになるのに対してディスプレイ広告はターゲットに対して広告主(企業側)からのアプローチになるためまだニーズが表面化していない潜在的な層にリーチする手法になります。
ソーシャルメディア広告
ソーシャルメディア(SNS)面に配信される広告を指します。各配信面によって特徴の違いはありますが、全体を通してSNSの拡散性を利用した広告手法であるということです。拡散性があり多くのユーザーに注目をされることで想定よりも良い効果を得られる可能性もあります。広告を見て興味を持ったユーザーがそのまま商品を購入する、資料請求をするなどの直接的な成果につながります。
3.予約型広告と運用型広告の比較
予約型広告と運用型広告の特徴を上記の表にまとめました。
予約型広告の大きな特徴として配信枠の買い取りとなるため、広告が表示されないという事がありません。必ず、指定した面に表示され一定数のインプレッションが担保されています。
また、配信開始されればその後の対応事項はないので、高度な専門知識や運用対応は必要ありません。
ただし、枠の買い取りという購入方法はどうしても料金が高くなる傾向があります。
また、掲載開始後に運用対応ができないので効率に合わせて調整ができないので運用型広告と比較して自由度は低いと言えるでしょう。
一方で運用型広告は表示回数やクリックといった結果に対して課金されます。課金方法によってCPM型(インプレッション課金)CPC型(クリック課金)などと呼ばれます。
結果ごとに課金されるので少額からの配信ができるというのが特徴です。また予算や入札など日々運用による調整が可能なので結果をみて改善し、効率化することができます。日々のPDCAをうまく回すことができれば予約型広告より大きな成果を上げることも可能です。
ただし、運用調整にはそれなりの専門知識が必要になります。
また、配信開始後も頻繁に管理画面を確認し、進捗・結果を確認する手間はどうしても発生してしまいます。
極端に少額の予算で配信を行うと広告掲載の際に行われる配信オークションで勝てない、配信ボリュームが縮小などにより有効なデータ量を確保することができないという点も注意が必要です。
今回は予約型広告と運用型広告について解説していきました。
予約型・運用型ともに強みや弱みがありますが、一概にどちらが優れているとは言えません。現状を把握してより自社にとって有効な手法を選択していくことが大切です。
また運用型広告は調整などが難しそうな印象があると思いますが、当社を含め多くの企業が運用型広告を扱っています。さらに近年では代理店に依頼するのではなく、広告主が直接広告出稿を行うインハウス化も一般的になっております。
インターネット広告を配信してみたいと思ったら、まずは気軽に相談してみるとよいでしょう。
当社でも専門知識を持ったメンバーがそれぞれの企業様の状況に合わせて適切なメニューと配信方法をご提案いたします。