【ブラックサンダーで解説⚡】3C分析って何? 福山・尾道マーケティング・コンサルティングの株式会社カラバオ

マーケティング

【ブラックサンダーで解説⚡】3C分析って何?

By Fafner

マーケティングでは、ターゲットを定め、どんな商品をどのように認知してもらい、購入してもらうかを考えなければなりません。そのためには市場の動向や競合の動向、自社の強みを把握することが大切です。

そういった市場分析をする際に役立つのが3C分析のフレームワークです。

3C分析を行うことで、市場や競合の動向、自社の現状を多角的に把握することができ、マーケティング戦略を立案する上で必要な情報を集めることができます。

今回は、筆者の大好きなお菓子「ブラックサンダー」を例に、3C分析について解説します。

1. 3C分析とは

3C分析とは、マーケティング環境を分析するフレームワークのことで市場・顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)の3つの要素を分析します。

3C分析を行うことで、市場や顧客のニーズを理解したり、競合他社との比較、自社の強みを効率的に把握し、目標達成のための成功要因を導き出すことができます。

それでは、実際に例を示しながらご紹介します。

2. 3C分析のやり方

3C分析の各要素についてみてみましょう。

1. 市場・顧客(Customer)

3C分析では、まず初めに市場・顧客(Customer)から分析を行います。分析をする際は「大きな範囲から小さな範囲」という順番が基本です。顧客の情報がわからなければ、自社の商品やサービスの強みをどう打ち出していくべきかわかりません。

例えば、顧客が家族、友人の集まりであれば、大袋の商品の方が合っていますし、1人の場合は個包装の商品の方が選びやすいと考えられます。

市場・顧客(Customer)分析では、

・市場規模、成長性
・購買行動の動向・変化
・顧客ニーズ
・購買要因の把握
などを分析します。

下記の図は菓子市場におけるカテゴリー別市場規模推移を示しています。


(DCSオンラインより引用:コロナ禍でも好調なチョコレート市場、小売業は今こそ生活者に寄り添った売場改革を

チョコレートのグラフ(水色)を見てみます。チョコレート市場は菓子業界においてトップシェアであることがわかります。グラフが右肩上がりであることから、成長市場であることがわかります。

顧客のニーズは、価格帯(安価か、高価か)、味や食感(甘さはどうなのか、固さはどうなのか)、量(多い、少ない)、種類など多種多様です。

2. 競合(Competitor)

次に競合(Competitor)です。自社の商品やサービスを買ってもらうためには、競合他社より優れている点、あるいは差別化できる点が必要です。

競合の成果やその要因を調査することで、自社に活用できる要素や応用できる要素を把握することもできます。ライバルを知らなければ、どうやって競争するべきかわかりません。

競合は、類似する企業や目指すべき企業などを考えます。そして意外と盲点なのが、カテゴリ外の間接的競合も存在です。業態や業種は違う企業であっても同じ顧客をとりあっていることもありますので広い視野をもつことも重要です。

それでは、ブラックサンダーで考えてみましょう。もちろん他社のチョコレートが競合として考えられます。

一般的に市販されているチョコレートを競合としてピックアップしました。

下記の表に各チョコレートの特徴をまとめています。
ブラックサンダーと同じく、スーパーやコンビニなどの小売店で手に入り、価格帯も似ているものです。


参考:【2021年版】市販チョコレートお菓子おすすめ人気ランキング30選|スーパーで買える安いチョコから生チョコまで!

続いてカテゴリー外の間接的競合も考えます。
ブラックサンダーを手にする顧客は、必ずしもチョコレートを食べたくて購入しているわけではありません。

「休憩にお菓子を食べたい」、「小腹がすいたから何か食べたい」、「レジ前で目に留まったから」といった理由で購入に至ることもあります。
他のスナックやガム等の菓子商品だけでなく、パンやおにぎりも競合にあたる可能性があります。

3. 自社(Company)

ここまでは市場・顧客(Customer)、競合(Competitor)などの外部環境を分析してきました。

自社(Company)分析では、自社の内部環境について分析します。

内部環境とは、自社の現状、価値、評価、リソースなどが挙げられます。
内部環境を分析することで、自社の強みや弱み、差別化できる点を発見することができます。

ブラックサンダーを上表と同じようにまとめると以下のようになります。



また考えられる強み、弱み、差別化できる点をまとめてみました。



市場・顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)全ての分析が終わりました。下図が今回の3C分析のまとめになります。

以上のように、3C分析を行うことで自社の商品、サービスに関する情報を集めることができます。この情報を活用してより良いマーケティング戦略を考えましょう。

下図に3C分析の目的、分析内容をまとめました。


また、マーケティングでは、3C分析のほかにも様々なフレームワークが存在します。他記事で紹介しているので、是非併せてご覧ください。

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